住宅設計メモ4 部屋のかたち
向かい合う壁はお互いに平行である。そう定義にしたくなるほどに、多くの部屋はこのようであります。だったら何か問題かといえば、そのようなことは全くなく、ただ、ある家の設計でこの定義を破ってみたら、なかなか心地のよい部屋ができたということ・・・
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向かい合う壁を平行でなくしてみたら、部屋が伸びはじめ、ひろがりはじめたんです。
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距離感の側には窓やテラスを設けて外とのつながり強くする。そうすると部屋は実際の寸法以上の奥行きを感じられる。そしてもう一方のひろがり感の側には
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空とつながっているように光を吹抜から降らし、大きく感じられるように反射率の高い白しっくいで壁を仕上げ、部屋がやんわりふくらんで、気分がゆったりできるように設計してみたのです。