タブレットとデスクトップは左(モバイルは上)が改修前(before)、右(モバイルは下)が改修後(after)
左の写真は農村ではよくみられる間取りの農家です。8畳つづきの16畳のこの場所は、家で一番陽あたりのよい場所ですが、家族構成や仕事のスタイルの変化などからあまり使われることがなくなっていた。キッチンは家族団欒の場所から孤立するように北側の寒いところにありました。
改修の要望は寒さを取りのぞき、キッチンを家族に近づけたいということ。そこでまず、あまり使用することの少ない南側の16畳のところに居間とキッチンを持ってきました(写真右)。寝室はこの先の高齢化も考慮しトイレとお風呂の隣で、新たな居間と廊下を挟んで向かいの部屋におきました。北側にあったキッチンは趣味のレコードを聴く部屋に改修しました。寒さに対しては断熱材を新たに入れ直しています。
マンションのリノベーション。改修前の写真、左側入口を入ったところの左にシンクがあります。右側が廊下の入口。その廊下の先の右側に部屋があります。ひとつひとつのスペースが小さく分けられていて使いづらそうなので、そこに手をいれました。小さく分けられていた部屋の壁を壊すことによって、広いワンルームにします。孤立していた小さなキッチンが、大きな部屋の一部になったことが改修後の写真で分かると思います。2枚の写真を見比べるとき、真ん中から右に寄ったところの壁に受話器の掛かった盤がみえると思います。この盤は改修の前後で位置は変わっていないので、この盤を目印にみると、どの壁を取り除いたのかがわかると思います。
同じ部屋の廊下部分、改修前はとても圧迫感がありました。この廊下の壁を壊して障子を入れました。この障子を開けるとキッチンと一体化したワンルームの部屋があります。改修後の廊下の写真は夜に撮ったのでわかりませんが、昼間は太陽の光で障子が明るく映ります。
もうひとつマンション、ここも壁を取り除いて広くしました。改修前の写真の右の入口の奥がキッチン。左の扉を開けると廊下。2つとも取り除いてワンルームにしたのが改修後の写真。左側の壁も一度撤去、その後食器や冷蔵庫、ワイン庫を組み込んだ収納にしました。天井が低いため天井付きの照明器具だと眩しいので、間接照明を設けています。