目の前は田んぼ、背後には原っぱ、その向こうは防風林。圧倒的に自然!そして住まう家族はこのまちにとって、遠く離れた場所からの新参者。新しい暮らしがごくごく自然にはじめられるように家の姿は景色の中へと溶け込むようと願って設計しました。
インテリアは自分たちでつくっていきたいので、家は完成させないでほしいという建築主の要望がありました。そこで、表れる完成前の素材が違和感を感じないような設計を心がけました。この家の中心にはキッチンが配置されています。度重ねた設計打合せのなかで感じた印象、ご家族の生活の中心には食があるというその印象が反映された結果だと思います。
写真撮影:KLASIC